【出店支援】VASE the social market hub
▶店舗の紹介
[期間限定の、チャレンジショップビル]
若手アーティストたちによる、2年間限定のシェアショップ。
3階建ての空きビルを自分たちで手作りし、1階は飲食店&バー、2階はギャラリーや作品販売が出来るブース、週末には1~3階まで全部使った音楽や子ども向けイベントなど、クリエイティビティをテーマに実験的な運営を実施しました。
▶物件とオーナー
[使う予定もなく、放置された空きビル]
大型のインテリアショップが廃業し、物件を手放すことに。隣の老舗が「まちのイメージを悪くする風俗が入らないように」と物件を購入しましたが、使う予定は無いまま「廃ビル」と化していました。オーナーとの交渉の末、2年間だけなら使ってもいいという許しを得て、期間限定で出来る物件活用に踏み切りました。
▶出店誘致
[店づくりを、一から自分たちの手で]
2年後には取り壊される可能性もあり、通常のテナントを入れる事は出来ないため、お金を掛けずに店づくりを出来る人材を募ることにしました。施工屋さんやアーティストが出店者として集まり、外装はペンキアートを施し、内装は自分たちで工事するなど、すべて手作りのアートビルを立ち上げました。
▶2年間の運営支援
[サブリースという形を提案&サポート]
ビル1棟の家賃や光熱費は高いため、サブリースという方法を提案。1人が物件の借主となり、ビルのスペースを分割して貸し出すことにより、1人づつの賃料を下げる形を取りました。また、ビルの運営を身近でサポートするために、テナントとして入り、資金面や経営の相談に乗るなどで支援を続けました。
▶出店の効果
[廃ビルから、新しい出店場所に]
2018年に使用期間が満了し、アートビルは閉めることになりました。その後出店希望者から問い合わせがあり、物件オーナーを紹介しました。ビルの運営を見ていたオーナーも2年間の間に意識が変化し、すぐに取り壊すのはやめて物件として貸出しを継続してくれることになりました。
▶出店支援のまとめ
元々、買った後に放置されていた廃ビルで、物件オーナーさんも当初は活用する気は無く、せっかくの大型物件がまちにとっては何の価値もない残念な状態でした。
粘り強い交渉の結果、まちへの貢献に使いたいという思いが伝わり、2015年8月~2017年8月の2年間限定で、サブリース型チャレンジショップの実験的運用が実現しました。
期間中、若者たちがビルに多く出入りし、通常営業やイベント利用で非常に活気のある状態となりました。
2年後に取り壊す予定だったので、アートペイントなどの試みも自由に試させてもらい、その賑やかな様子が物件オーナーの意識に変化をもたらしました。
現在も、ビルは取り壊されること無く店舗として貸し出されており、まちの資産としての役目を果たしてくれています。